1.GSTの概要
財・サービス税(以下、GST)は 1994 年 4 月 1 日に導入された税金で、日本の消費税と類似した制度です。2007 年 7 月 1 日より GST の標準税率は 7%となっていましたが、2023 年1 月より 8%、2024 年より 9%に段階的に増税することが公表されています。
基本的にすべての財貨およびサービスが課税対象となります。ただし、商品の輸出や一定の国際サービスに該当するものは 0%課税扱いとなります。また、シンガポール国外で行われるいわゆる三国間貿易や金融サービス、住宅用不動産の販売・レンタル、金などの取引は課税対象外です。
輸入に際しては輸入通関時点で、原則あらゆる商品に GST がシンガポール税関により徴収されます。輸入品が自由貿易地区(FTZ)や指定保税倉庫に搬入される場合、再輸出を前提とした一部加工が国内で行われる場合、修理や展示会出展のため一時的に国内に輸入される場合など、輸入時点で GST の徴収が猶予または免除されることがあります。
2.GSTの登録
2019 年 1 月以降、1 暦年の課税売上高が 100 万 S ドル超の企業は IRAS に GST 登録を行い、自社の商品やサービスを国内で販売・提供する際に GST を課す義務があります。年間課税売上高が100 万 S ドル以下の企業でも、任意で GST 登録をすることができます。
3.申告・納付
GST 登録をしている会社は、原則として毎四半期ごとに GST の計算結果を電子申告しなければなりません。申告・納付期限は、各四半期の計算期間終了日から 1 カ月以内とされています。
<出典・参考URL>
JETRO : https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/02/2022/3240d5bc2269d430/202212.pdf
IRAS :
https://www.iras.gov.sg/taxes/goods-services-tax-(gst)/gst-rate-change/gst-rate-change-for-business/overview-of-gst-rate-change
https://www.iras.gov.sg/taxes/goods-services-tax-(gst)/gst-registration-deregistration/do-i-need-to-register-for-gst
https://www.iras.gov.sg/taxes/goods-services-tax-(gst)/filing-gst/due-dates-and-requests-for-extension